Live2Dモデル制作の単価相場と受注価格の上げ方|現役モデラーが実体験で解説

「自分のLive2Dモデルを作ってもらいたいけど、いくらかかるの?」という依頼者の疑問と、「今の単価で合っているのかな?もっと上げていい?」という制作者の悩み、どちらも答えが分かりにくいのがLive2D業界の料金事情です。私自身もLive2Dモデルの制作を受注している経験から言うと、最初は相場感がまったく分からなくて、かなり安く受けてしまっていた時期がありました。この記事では、そんな経験も踏まえながら、依頼者にも制作者にも役立つ料金の考え方を解説します!

この記事では、Live2Dモデル制作の料金相場をパターン別に整理した上で、制作者(モデラー)が単価を設定・引き上げるための具体的な考え方を解説します。「依頼していくら?」も「受注していくら?」も、どちらも分かる内容にしていますよ!

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料金の話って「聞きにくい」と思いがちですが、相場を知っておくことはトラブルを防ぐためにとても大切なことですよ!制作者も依頼者も、お互い気持ちよく取引できる価格感を持っておきましょう!


目次

まずは相場を一覧で確認しよう

詳しい解説の前に、Live2Dモデル制作の料金相場をざっくり把握しておきましょう。以下は2026年時点のおおよその目安です。

Live2Dモデル制作の料金相場を依頼パターン別に示したバーチャート。モデリングのみシンプル3〜8万円からセット依頼・企業向けまでの価格レンジ比較(2026年)
依頼パターン料金の目安向いている人
モデリングのみ(シンプル)3〜8万円パーツ分け済みイラストあり・顔のみの動き
モデリングのみ(標準)8〜20万円全身・髪の揺れ・表情差分あり
モデリングのみ(ハイクオリティ)20〜30万円以上複雑なギミック・多数の差分・高実績モデラー
イラスト+モデリングセット10〜50万円以上キャラデザからまとめて依頼したい
企業・事務所向け30〜100万円超法人・商業プロジェクト・長期運用前提

この表の金額の幅が大きいのは、「何をどこまで作るか」によって工数がまったく変わってくるからです!次のセクションで価格が変わる要素を詳しく解説しますね。


1. Live2Dモデル制作の料金が決まる5つの要素

「モデリングをお願いしたい」と一口に言っても、価格は依頼内容によって数倍の差が出ることがあります。価格を左右する主な要素を5つ解説します。

Live2Dモデルの料金を決めるパーツ数・可動域、表情差分・ギミック、モデラーの実績、依頼パターン、用途という5つの要素を中心の料金から放射状に示した図

1-1. パーツ数と可動域(最も価格差が出る要素)

Live2Dの料金に最も影響するのが、パーツの細かさと動ける範囲の広さです。たとえば、髪の毛を「全体で1つの塊」として動かすのか、「前髪・横髪・後ろ髪・アホ毛」と細かく分割して個別に揺らすのかで、モデラーの作業量は数倍変わってきます。可動域も同じで、顔の左右の動きだけ対応するモデルと、体全体が大きく動いてポーズまで取れるモデルとでは、必要なパラメータ設定の量がまったく異なります。

依頼するときは「どこまで動かしたいか」を具体的に伝えることが、見積もり誤差を防ぐ一番の方法です!「配信で使いたい」「顔だけ動けばOK」など目的を明確にしておきましょう。

1-2. 表情差分とギミックの数

基本的な表情(通常・笑顔・驚き・困り顔)に加えて、「泣き顔」「照れ顔」「怒り顔」「デレ顔」などの差分表情を追加していくたびに、費用は積み上がっていきます。また特殊ギミック(衣装の着脱・眼鏡の着脱・翼や尻尾の展開など)はパラメータ設計から作る必要があるため、1つ追加するだけで数千円〜数万円の追加料金になることも多いです。最初の依頼では「基本セット+優先度の高い差分だけ」に絞って、後から追加依頼するという進め方が、費用を抑えるコツになります。

1-3. モデラーの実績・知名度

同じ内容の依頼でも、モデラーの実績や知名度によって価格は大きく変わります。実績豊富な有名モデラーは価格が高い分、仕上がりのクオリティが高く、やり取りもスムーズで修正回数が少ない傾向があります。一方、駆け出しのモデラーは価格が低い分、動きの品質や対応にばらつきが出ることもあります。ポートフォリオや過去の制作実績を必ず確認してから依頼の判断をしましょう。

実績が少ないモデラーさんでも、ポートフォリオをしっかり確認すると「この動きのクオリティはすごい!」と感じる方もいますよ!価格だけで判断しないで、必ず作品を見てから決めるようにしましょう!

1-4. 依頼パターン(モデリングのみ vs セット)

パーツ分け済みのイラストをすでに持っていてモデリングだけを依頼する場合と、キャラクターデザインやイラスト制作からまとめてセットで依頼する場合では、当然ながら価格の桁が変わってきます。イラスト制作からセットで依頼する場合は「デザインの方向性の打ち合わせ」から始まるため、やり取りの工数も増えます。最近ではイラストレーターがLive2Dモデリングも習得して「描いて動かすまで一人で完結」できるクリエイターも増えてきているので、セット依頼の場合は特にそういった方を探してみるのもおすすめです。

1-5. 用途(個人VTuber vs 企業案件)

個人のVTuberデビュー用と、企業のマスコットキャラクターや商業プロジェクト向けでは、そもそも料金の考え方が違います。企業案件では商用利用の権利関係(著作権・商用利用許諾)の処理が必要になり、それ自体が追加費用の対象になることがほとんどです。また長期にわたって複数の媒体で使用される前提のモデルは、将来的な追加対応も視野に入れた制作が求められるため、単価は個人向けより高くなる傾向があります。


2. パターン別の料金相場

2-1. モデリングのみを依頼する場合

すでにパーツ分け済みのイラストを持っていてモデリングだけを依頼する場合、料金は主に「動きの複雑さ」と「表情差分の数」で決まります。顔だけが動くシンプルなモデルなら3〜8万円程度から探せますが、全身が動いて髪や服の揺れ表現もあり、表情差分も数種類含まれるような標準クオリティのモデルになると8〜20万円前後が現実的な相場です。さらに複雑なギミックや高い実績を持つモデラーへの依頼では20〜30万円以上になることも珍しくないです。

2-2. イラスト+モデリングをセットで依頼する場合

キャラクターデザインとパーツ分けイラストの制作からモデリングまでをセットで依頼する場合、個人クリエイターへの依頼で10〜30万円前後、制作会社への依頼では30〜100万円以上が目安となります。イラスト制作単体の相場が5〜20万円程度、モデリング単体が5〜30万円程度なので、セット依頼は必ずしも安くなるとは限りませんが、「一人のクリエイターが世界観を統一して作ってくれる」という品質的なメリットがあります。

2-3. 企業・事務所向けの場合

企業のマスコットキャラクターや事務所所属VTuberのモデル制作では、30〜100万円以上の予算感になることが多いです。制作費用のほかに商用利用ライセンスや著作権譲渡の費用が別途発生するケースもあり、長期的な品質保証を求めるなら制作会社への依頼の方が適していることも多いです。

個人VTuberとして活動を始めたい場合、最初は5〜15万円くらいの予算でシンプルなモデルからスタートして、活動が軌道に乗ってから高クオリティなモデルにアップグレードするという方が多いですよ!

どのプラットフォームで依頼するか迷っている方は、ニジマとココナラどちらでLive2Dモデルを販売・依頼するか比較した記事も参考にしてみてください!


3. 【制作者向け】適正な単価の設定方法

ここからは制作者(モデラー)向けの内容です。「相場より安く受けてしまっている気がする」「単価を上げたいけど怖い」という方はぜひ読んでみてください!

Live2Dモデラーが実績0〜10件の作品蓄積期から10〜30件の信頼構築期、30件以上の高単価期へと段階的に単価を上げる3ステップロードマップ

3-1. 作業時間から単価を逆算する方法

単価設定で一番やりがちな失敗は「相場を見て、なんとなく真ん中あたりの金額にした」というパターンです。これだと作業量が増える案件を受けた時に赤字になってしまうことがあります。まず自分が1つのモデルを仕上げるのに何時間かかるかを計測しておきましょう。そして「自分が1時間あたりいくら稼ぎたいか」という時給の目安から逆算して価格を設定するのが、持続可能な単価設定の基本です。

例えば、標準的なモデル1体を仕上げるのに40時間かかるとして、時給2,000円を目指すなら8万円が下限の目安になります。修正対応の時間や事務的なやり取りの時間も含めると、実際は1.2〜1.5倍の時間を見ておく方が安全です。

3-2. 実績別の価格帯の目安

実績に応じた価格帯の目安を整理するとこのようになります。制作実績が0〜5件の初期段階では3〜8万円程度からスタートして、まず作品を増やすことを優先するのが現実的です。実績が10〜30件ほど積み上がり、クオリティの評判が口コミやレビューで確認できる状態になれば8〜15万円程度に引き上げる時期です。さらに実績が豊富でリピーターが増えてきた段階では15〜30万円以上の価格帯を狙えるようになります。大切なのは「値上げをする前に、値上げを正当化できる実績を作ること」です。

3-3. 単価を上げるために必要な実績の積み方

単価を上げるために最も効果的なのは、既存のクライアントに満足してもらってリピートや口コミを獲得することです。最初は安く受けてでも「この人に頼みたい」と思ってもらえる仕事をすることが、長期的に単価を上げるための一番の近道です。また、SNS(特にX)での発信も重要で、制作過程の動画や完成品を定期的に投稿することで「この人のモデルの動きが好き」という認知が積み上がり、指名依頼が増えていきます。


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4. 【現役モデラーの実体験】私が単価を上げた方法

ここからは私自身の経験ベースの話をします。Live2Dモデルの受注制作を始めた当初から現在にかけての、単価の変遷と意識したことを正直に書いてみます!

4-1. 最初は安く受けてしまっていた話

受注を始めた最初の頃は、相場感がよく分からなかったこともあって、今思うとかなり安い金額で受けていました。「まだ実績がないし…」「断られたら困るし…」という不安から、相手が提示した金額をそのまま受け入れてしまうことも多かったです。でも、実際に作業してみると想定より時間がかかることも多く、「これだと時給換算でアルバイトより安い…」と気づいてから、価格の設定を見直すようになりました。

最初に安く受けすぎてしまうのは、多くのモデラーさんが通る道だと思います!でも早めに「時給から逆算した価格設定」に切り替えることが大切ですよ!

4-2. 実績を積むために意識したこと

単価を上げるための実績作りで一番効果があったと感じているのは、完成したモデルの動き動画をSNSに投稿し続けることでした。静止画のポートフォリオよりも、実際に動いている様子を見てもらうことで「この人のモデルは動きが自然だな」という印象を持ってもらいやすくなります。また、納品時にクライアントに「ポートフォリオへの掲載許可」をお願いして、許可をもらったものをどんどん公開していくことも、実績の可視化につながります。

4-3. 単価を引き上げたタイミングと伝え方

実績が10件を超えてレビューも積み上がってきたタイミングで、価格を改定しました。既存のリピートクライアントには「今後の新規依頼から料金を改定します」と事前に伝えておくことで、円滑に移行できました。値上げを告知すると「最後にもう1件頼んでおこう」という形でリピート受注が入ることもあり、結果として改定前後でトータルの売上が増えた経験があります。値上げは「怖いもの」ではなく、「実績を積んだ証として自然にやること」だと今は思っています。

値上げを怖く感じるのは最初だけで、実績に見合った価格に変えていくことはクリエイターとして当然のことです!自分のスキルや時間に正直な価格設定をしていきましょう!

フリーランスとして案件を獲得する方法や単価交渉の実務については、3DCGフリーランスの単価相場と案件の取り方を徹底解説でさらに詳しくまとめています!


5. 依頼する前に確認しておくべきチェックリスト

最後に、依頼者向けのチェックリストを紹介します。事前に確認しておくことでトラブルを防ぎ、仕上がりのギャップを最小限にできます。

Live2Dモデルを依頼する前に確認すべき可動域・表情差分・商用利用・修正回数・納期・ポートフォリオ確認の6項目チェックリスト
  • 動かしたい部位と可動域:顔だけか、体ごと動かしたいか。どのくらいの角度まで動いてほしいかを具体的に伝えましょう
  • 表情差分の種類と数:どの表情が必要かをリストアップしておくと見積もりがずれにくいです
  • 商用利用の有無:配信・動画投稿なのか、グッズ販売や広告なのかを明確に伝えてください。後から商用利用が発生する場合は追加費用が必要になることがあります
  • 修正回数の上限:「何回まで修正対応してもらえるか」を事前に確認しておきましょう。無制限修正は制作者への負担が大きく、品質にも影響することがあります
  • 納期の確認:モデルの複雑さによって数週間〜2ヶ月以上かかることもあります。デビュー日が決まっている場合は余裕を持って依頼しましょう
  • ポートフォリオの確認:過去の制作実績を必ず見てから依頼の判断をしましょう。動画形式のポートフォリオがあれば、動きのクオリティを事前に確認できます

クリエイターとしての単価・報酬全般については、3DCGクリエイターの年収・職種別・経験別まとめも参考になります!


まとめ

Live2Dモデルの料金は、パーツ数・可動域・表情差分・実績・用途の5つの要素で決まります。依頼者は「何をどこまで作りたいか」を明確にしてから依頼することで、見積もりのズレやトラブルを防げます。制作者は「作業時間から逆算した単価設定」と「実績の継続的な公開」が、単価を上げていく上で最も大切なことです!

料金の話は最初は難しく感じるかもしれないですが、相場を知っておくことが依頼者にも制作者にもとても大切なことですよ!この記事が参考になれば嬉しいです!質問があればお気軽にコメントしてください!

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