この記事のレベル
初心者 | (4.5) |
重要度 | (4.5) |
キャラクターモデラーになる難しさ | (5.0) |
3DCGキャラクターモデラーは、ゲームや映画、アニメーション業界で重要な役割を担う職種です。魅力的なキャラクターを創り出すこの仕事は、多くのクリエイターが目指す人気の高い職業です。しかし、その道のりは決して平坦ではありません。ここでは、キャラクターモデラーになるために必要なスキルやステップについて詳しく解説します。
3DCGキャラクターモデラーは3DCG業界の中でも最難関職種だと私は思います。理由としてはかなり高いクオリティの作品を求められるのは当たり前ですが、男性に女性、リアル調にアニメ調、デフォルメ調、老人から子供まで幅広く作れる必要があり、なおかつそれらをデザインから考えて作る必要があるということに加えて超人気の職種だからだと私は感じています。しかも最近のキャラクターモデラー志望の人はかなり作品のクオリティが上がっており、作品のレベルがインフレし続けているのも一つの原因だと思います。ですのでこの記事では少しでもキャラクターモデラーを目指す人が夢をかなえられるために必要なことについてまとめています!
キャラクターモデラーになるためにやるべきこと
1. 基礎技術の習得
キャラクターモデラーになるためには、まず3DCGの基本技術を習得する必要があります。まず何から始めていいのかわからない人は以下のステップを踏むと良いでしょう!
3Dソフトウェアの習得:Maya、Blender、ZBrushなど、主要な3Dモデリングソフトの使い方を学びます。特にZBrushはキャラクターモデリングにおいて非常に重要です。
ポイント:特にキャラクターモデラーはZblushというソフトを使えるとかなり有利です。MayaやBlenderだけでキャラクターを作ることはできるのですが、これからキャラクターモデラーを目指す人は、ポートフォリオにアニメ調のキャラクターとは別にリアルな人などを作って載せることで、評価につながることが多いです。そこでリアルな人などを作るのにZblushは向いています。またアニメ調のキャラクターもMayaやBlenderだけでなくZblushを挟んで作るとよりクオリティの高いものが作れるようになりますよ!
解剖学の理解:キャラクターのリアリティを高めるために、人間や動物の解剖学を理解することが重要です。これにより、自然なポーズや動きを表現できます。特に体を作るときの骨や筋肉については厳しくみられる部分なので、そこを重点的に学ぶのがおすすめです!
ポイント:効率の良い学習はデッサンなどを行うことと、立体造形などを行うことが効果的です。例えば立体造形は粘土などを使って実際に自分の手で人体を造るということをやってみてください。粘土は意外と高いので作ったら崩してまた作るというやり方がおすすめです。そして完成したものは様々な角度から写真に撮って保存しておきましょう。その写真を見て過去の振り返りを行ったり、作品としてポートフォリオに乗せたりすることもできます。
ドローイングスキルの向上:デジタルモデリングと並行して、手描きのドローイングスキルも磨くと良いです。これにより、キャラクターデザインの理解が深まります。
ポイント:ドローイングスキル磨く方法はやはりデッサンが大切になってくるのですが、キャラクターデザインなどをするためにイラストを描く練習も必要です。今イラストの描き方についてはYouTubeなどにたくさんあるので、そこで自分の好みなイラストを描く人を探しましょう!その人の動画をメインに学習しつつ、他の人の動画で情報を補っていくというスタイルでやっていけば、絵柄のことで悩んだり情報が多すぎて困ったりすることも減り効率よく学んでいくことができると思います!
2. 専門知識の深耕
基本技術を習得したら、次に専門知識を深めましょう。
- アートの基礎:色彩理論、光と影、質感など、アートの基本を学びます。
- キャラクターデザイン:キャラクターの背景や性格設定など、デザインの基本を学びます。これには、ポリゴン数の管理やUV展開、テクスチャリングも含まれます。
3. ポートフォリオの作成
キャラクターモデラーとしての実力を示すために、質の高いポートフォリオを作成することが重要です。以下のポイントに注意しましょう。
- 多様な作品:異なるスタイルや種類のキャラクターを含めると良いです。男性と女性、高齢者と子供などを作るのですがその時の高齢の男性、小中学生くらいの女の子などと組み合わせて作ることで作品数を抑えることができます!作品数を抑えられた分クオリティアップに時間を割いていきましょう!
- プロセスの公開:モデルの制作過程や技術的な工夫を説明することで、あなたのスキルを具体的にアピールできます。また作品のワイヤーフレームを載せることででポリゴンの割り方やポリゴン数などを見せることができ、それもアピールにつながります!
上記の2つはもちろん大切ですが作ったキャラクターの見せ方などもとても大切になってきます。例えばキャラクターをより魅力的に見せるためのポージングやカメラの画角、ライティングなどを意識しするといいでしょう。私はポートフォリオに作品を載せるうえで一番大切なのは作品の見せ方だと思っているので皆さんもこの部分をぜひ意識してみてください!私自身、色々な企業さんに話を聞いてきたのですがやはり見せ方はとても大切で、クオリティがいくら高くても見せ方が悪いと良い作品に見えないとのことです!
↓この記事では作品をよりよくする簡単にできるレタッチ方法を解説しているのでよければ参考にしてみてください!
キャラクターモデラーの志望倍率と独学の難しさ
志望倍率の高さ
3DCGキャラクターモデラーは非常に人気の高い職業です。そのため、志望倍率もとても高く、競争が激しいのが現状です。特に、ゲームや映画の大手企業では、多くの応募者の中から選ばれるためには、他の候補者と差をつける必要があります。
独学の難しさ
独学でキャラクターモデラーを目指すことは可能ですが、非常に難易度が高いです。以下の理由から、独学には多くの困難が伴います。
- フィードバックの不足:学校やコミュニティに所属していない場合、プロフェッショナルからのフィードバックを得る機会が少なくなります。これにより、スキルの向上が遅れたり、間違ったまま覚えてしまうことがあります。特にキャラクターモデラーでは人体構造を把握しておく必要があります。筋肉の付き方や男性と女性の骨格の違いなど知っておかないといけないことがたくさんあるのですが、それを間違って覚えてそれが当たり前だと思ったまま作品を作り続けてしまうことがよくあります。なのでできればプロのキャラクターモデラーなどにフィードバックをもらいながら作品作りをしていくことが望ましいです。
- 最新情報の把握:3DCG業界は技術の進歩が早いため、最新のツールやトレンドに追いつくことが難しいです。特にキャラクターのモデリングの仕方などがソフトのアップデートなどで変化しやすい傾向があります。
- モチベーションの維持:独学は自己管理が求められるため、モチベーションを維持するのが難しいことがあります。特にゴールがかなり遠く、一人でやっているとどこまでレベルを上げればいいの分からなくなってしまう人が多いと私自身、独学でキャラクターモデラーを目指している人を見て感じました。
独学でキャラクターモデラーになることは一応可能ですが、高度な技術と業界の標準を理解するためには、指導やフィードバックが不可欠です。できれば短い期間でもいいので指導やフィードバックを受けられるようにしてみましょう!
背景モデラーなど他の専門職とのプロになる難しさ比較
キャラクターモデラーは、背景モデラーやモーションアニメーターと比べて、細かいディテールや表情、動きのリアリズムを追求する必要があります。これには、解剖学的な知識や芸術的なセンスが求められ、技術的なスキルだけでなく、ストーリーテリングの能力も重要です。
この比較は私自身が実際3DCG業界で働いたり、友達の現役クリエーターたちの意見を聞いたり、最近の3DCG業界のトレンドなどを考慮した上での私個人の意見です!
3DCG業界におけるキャラクターモデラーと他の職業との比較は、以下のようになります。
キャラクターモデラー(難しさ5.0)
キャラクターモデラーは、ストーリーの中心となるキャラクターを作成します。これには、解剖学的な知識、芸術的センス、そして表現力が必要です。キャラクターは見る人の感情を動かすため、そのデザインには高い創造性が求められます。ここまででキャラクターモデラーの難しさについてはお伝えしてきましたのでここでは割愛します!
背景モデラー(難しさ4.0)
背景モデラーは、キャラクターが活動する環境を作り出します。ここでは、空間の構成や大局的なデザインが重要となり、キャラクターモデラーほどの細かいディテールは必要ありませんが、全体の調和と雰囲気作りが求められます。
背景モデラーは3DCG関連の職種だとキャラクターモデラーの次に人気の高い職種だと思います!背景モデラーとキャラクターモデラーのどちらかを目指している人が多く、倍率高く簡単になれるものではないのですが募集がキャラと比べて多いことと、キャラクターモデラー志望の人が圧倒的に多いことからキャラと比べてみたら★4くらいになるのかなと思います。
私自身、最初は背景モデラーをベースにしたジェネラリストとして就職したのですが、背景も1つの世界を1枚の絵の中にデザインして表現するというイメージでやってみたらかなり面白いですよ!
モーションアニメーター(難しさ3.0)
モーションアニメーターは、キャラクターやオブジェクトに動きを与える役割を担います。ここでは、物理法則や動作の自然さを理解し、キャラクターの感情を動きで表現する能力が必要です。またリアルに近い動きとアニメの様な誇張した動きを状況によって使い分けていく力も必要です。
モーションアニメーターの仕事は奥が深く簡単なものではないのですが、今のところ倍率がそこまで高くないです。なので3DCGクリエーターの中では就職しやすい職種になっています!ただこれから倍率が上がってきたら背景モデラーと同じくらいの難易度になってくると思います!
テクスチャーアーティスト(難しさ2.0)
テクスチャーアーティストは、モデルに表面の質感を与える仕事をします。色彩感覚や素材の理解が求められ、リアリズムを高めるための重要な役割を果たします。
リギングアーティスト(難しさ2.5)
リギングアーティストは、キャラクターの骨格や筋肉の動きを作り出すことで、アニメーターがキャラクターを動かしやすくします。解剖学と物理学の知識が必要で、技術的なスキルが特に求められます。
テクスチャーアーティストとリギングアーティストに関しては特出したスキルが必要ですが幅広いスキルが必要というわけではないので、その分野のみに焦点をあててトレーニングを行うことができます。またこれらの職業もまだ倍率が高くない職業になっているのでこの評価を付けています。
キャラクターモデラーになることは、他の職業と比較しても、高い技術と創造性が求められる分野です。キャラクターの感情表現や物語性を重視するため、キャラクターのストーリー(設定やコンセプト)を表現する能力も重要になります。一方で、他の職業はそれぞれに特化したスキルセットが求められ、3DCG制作の異なる側面に焦点を当てています。どの職業も3DCG制作において不可欠であり、それぞれの専門性が高いクオリティの作品を生み出すために重要です。キャラクターモデラーになるためには、これらのスキルと知識をバランス良く身につけ、継続的な学習と実践を通じて自己を磨くことが大切です。
さらにキャラクターモデラーになる確率を上げるために必要なこと
1. 専門教育の受講
専門学校や大学で3DCGやアートのコースを受講することで、体系的な知識とスキルを身につけることができます。また、インターンシップや企業との連携を通じて実践的な経験を積むことも重要です。
2. 継続的な学習と練習
3DCG業界は常に進化しているため、最新の技術やトレンドを学び続けることが必要です。オンラインコースやチュートリアル、業界イベントなどを活用して、スキルを磨きましょう。
3. コミュニティへの参加
業界のコミュニティに参加することで、フィードバックを得たり、ネットワークを広げたりすることができます。フォーラムやSNS、オフラインの勉強会などを積極的に活用しましょう。
4. 実務経験の積み重ね
フリーランスやインターンシップを通じて実務経験を積むことで、ポートフォリオを充実させると同時に、実践的なスキルを身につけることができます。
5.おすすめのオンラインスクール
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必要なスキルと資質
- 解剖学の知識: キャラクターのリアリズムを追求するためには、人間や動物の解剖学を理解する必要があります。
- 芸術的センス: 色彩感覚、形状、プロポーションに対する優れたセンスが必要です。
- 技術的スキル: 高度な3DCGソフトウェアの操作スキルと、モデリング、テクスチャリング、リギング、アニメーションの技術が求められます。
- コミュニケーション能力: チームで働く際には、他のアーティストやディレクターと効果的にコミュニケーションを取る能力が重要です。
これらのステップと情報を踏まえ、3DCGキャラクターモデラーとしてのキャリアを築くための道筋を描くことができます。継続的な学習と実践、そして業界でのネットワーキングを通じて、夢を実現させましょう。
まとめ
3DCGキャラクターモデラーになるには、多くの努力と継続的な学習が必要です。志望倍率の高さや独学の難しさを克服するためには、専門教育やコミュニティへの参加、実務経験の積み重ねが不可欠です。これらのステップを踏んで、魅力的なキャラクターを創り出すプロのモデラーとして活躍できるように頑張りましょう!また何か疑問等があればコメントによろしくお願いします。
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